ブルーシートの選び方|厚さ・サイズの違いと用途別の選び方を解説

ブルーシートは、建築現場・DIY・レジャー・災害対策など、日常のさまざまな場面で活用される万能アイテムです。
しかし実は、ブルーシートには 厚さ・番手・素材・サイズ など多様な種類があり、用途に合わないものを選ぶとすぐに破れたり、風に煽られたり、必要以上にコストがかかったりします。
この記事では、
- ブルーシートの基礎知識(用途と役割)
- 厚さと番手の正しい選び方
- 厚みごとの特徴とおすすめ用途
- 素材や加工の違い
- 用途別・おすすめブルーシート
- 劣化を防ぐ使い方
- まとめ
- 防炎シート(防炎加工シート)との違い
を解説します。
さらに、一般的な番手の比較表も掲載し、あなたの現場・用途に最適なブルーシートがすぐに判断できる内容にまとめています。
ブルーシートの基礎知識(用途と役割)
ブルーシートが使われる目的は大きく4つに分類されます。
●雨除け・防水・防塵
建築資材・工具・家電などの養生に最も多く使用されます。
強風や急な雨から資材を守るため、
- 耐久性
- 厚さ
が特に重要になります。
●床養生(イベント・工事現場・引越し)
- イベントの床養生
- 引越しの床養生
- 外作業時の泥はね防止
など、軽量タイプでも対応しやすい用途です。
●建築現場での仮設シート
工事中の
- 壁面養生
- 屋根補修
- 外壁工事の雨対策
など、強度が必要な現場では厚手タイプが使われます。
●災害時の応急対応
災害現場では、
- 屋根の修繕
- 避難所の仕切り
- 濡れた物資の保護
などの用途で使用されます。
耐久性が高い厚手ブルーシートは、防災用品としても必須です。
サイズと厚さと番手の正しい選び方
ここでは「サイズ」「番手」「厚み」の違いを詳しく解説します。
サイズは「仕上がりサイズ」と「呼称サイズ」が違う
ブルーシートの多くは、周囲を折返して縫製・熱溶着しているため、実寸が呼称サイズより小さくなります。
例:
・呼称:1.8m × 1.8m
・実寸:1.7m × 1.7m(前後)
大きな面をカバーする場合は特に 呼称サイズ=実寸ではない 点を意識する必要があります。
用途に応じてサイズ展開が豊富
一般的な1.8m×1.8mといった正方形だけでなく、建築現場・農作業・イベント・防災など、あらゆるシーンに合わせて細かく選べるのが特徴です。
●1.8m × 1.8m(1間×1間)
- 家具カバー、車内の荷物保護、キャンプの地面敷きに
- 扱いやすいコンパクトサイズで家庭用に最適
●1.8m × 3.6m(1間×2間)
- ベランダ・物干しの雨よけ
- ちょっとした作業の養生用
- 小さめの資材カバーとしても汎用性が高い
●3.6m × 5.4m(2間×3間)
- ガレージ、屋外棚の全体カバー
- イベントのバックヤードや控室の仕切り
- DIYで“とりあえず一枚欲しい”時の定番
●5.4m × 7.2m(3間×4間)
- 建築現場の足場や外壁養生
- 農機具や大型資材のカバー
- 家屋の応急処置として使うのに十分なサイズ
●10m × 10m以上の特大サイズ
- 体育館・倉庫・屋根の大規模養生
- 山面の、のり面養生
- 災害時の大面積カバー
- テント代わりやサイト全体の防水シートとしても活躍
●原反サイズ
- ハトメの穴無し仕様になっているため、床養生に最適
厚みの基準「番手」とは?
ブルーシートの厚さ表記には「番手(番号、#)」が使用されます。
一般的な分類は以下の通りです。
| 番手 | 厚みの目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| #1000番台(軽量) | 約0.10〜0.15mm | 一時的な養生・簡易カバー向け |
| #2000番台(中厚) | 約0.20mm | 現場養生の定番。屋外利用向け |
| #3000番台(厚手) | 約0.28〜0.35mm | 長期使用、台風対策、屋根補修 |
| #4000番台(超厚手) | 約0.4mm以上 | 常設用。劣化しにくい最高強度 |
数字が大きいほど厚く、耐久性が高くなります。
厚みごとの特徴とおすすめ用途
ここでは番手ごとに、向いている用途を詳しく比較します。
#1000番台(軽量タイプ)
特徴
- 軽くて扱いやすい
- コストが最も安い
- 柔らかく折りたたみやすい
- 耐久性は低め
向いている用途
- レジャー(ピクニック・運動会)
- 引越しの室内養生
- イベントの簡易カバー
- 短期作業(1〜3日程度)



#2000番台(中厚タイプ)
特徴
- 耐久性と価格のバランスが優秀
- 建築・工事現場で最も多く使用
- 屋外使用にも対応
向いている用途
- 現場資材養生
- 短中期の屋外保管
- 自動車・バイクカバー
- DIY作業


#3000番台(厚手タイプ)
特徴
- 破れにくく耐久性が非常に高い
- 強風・雨に強い
- 重量があり安定感がある
- 水が漏れにくく耐水性がある
向いている用途
- 屋根補修
- 長期屋外保管
- 災害時の応急対応
- 農業・漁業など野外の常用
長期使用にはこのクラス以上が向いています。




#4000番台(超厚手・プロ仕様)
特徴
- 常設レベルの耐候性
- 紫外線・雨・風に強い
- 業務用・大型現場向き
向いている用途
- 台風対策
- 産業廃棄物の養生
- 大型施設の長期保護
- 防災備蓄として長期間ストック
屋外の過酷な環境でも長持ちします。
素材や加工・防炎シートとの違い
ブルーシートの品質は、厚さだけでなく「素材」「織り方」でも大きく変わります。
●素材:PE(ポリエチレン)が主流
耐水・軽量・安価のため、ほぼ全てPE製。
UV剤入りの「UVシート」は紫外線劣化が少なく、屋外長期使用に向きます。
●ターピー(ターポリン)との違い
| ブルーシート | ターポリン |
|---|---|
| ラミネート+織り構造 | 塩ビコーティングで 高耐久 |
| 軽くて安い | 重くて強い |
| 一般〜中級向け | 業務用・常設向け |
用途別・おすすめブルーシート
| 用途 | 推奨番手 | 理由 |
|---|---|---|
| 引越し・室内作業 | #1000 | 軽量&低コスト |
| レジャー | #1000 or #2000 | 軽く扱いやすい |
| 建築資材の養生 | #2000 | 汎用的で丈夫 |
| 屋根修理・台風対策 | #3000〜#4000 | 厚手で強風に強い |
| 長期屋外保管 | #3000〜 | 紫外線に強い |
劣化を防ぐ使い方
●紫外線を避ける
長期間の日光は劣化の最大要因。
●ロープやハトメでしっかり固定
風によるバタつきは破れの原因。
●定期的に状態をチェック
穴が空き始めたら早めの交換を。

まとめ
ブルーシートは厚み・番手・素材・加工によって大きく性能が異なります。
「とりあえず安いもので…」ではなく、用途・期間・環境に合わせて選ぶことが長持ちの秘訣です。
防炎シート(防炎加工シート)との違い
通常のブルーシートと異なり、防炎シートは生地自体に防炎加工が施されており、火が当たっても燃えにくいのが特徴です。とくに工事現場やイベント会場など、火気の使用が想定される場所では「防炎ラベル」の有無が必須の判断基準となります。


